アメシストの宝石言葉 禁酒、禁欲
気品とあでやかさ

最も古くから人類がかかわってきた宝石で、古代ギリシャでは、酒に酔わないお守りとされていました。
歴史
エジプトでは、紀元前3100年ごろに、ビーズ、魔除け、印鑑に用いられました。
古代ギリシャ・ローマ時代にも貴重な宝石として重んじられ、中性には王冠や大司教の指輪に飾られました。
産地と品質
ザンビア、ブラジル、ウルグアイから産出sれますが、産地ごとに品質の特徴があります。
ザンビア産は良質n産地で、色が濃く、魅力ある紫色をした原石を多く見ることができます。
ブラジル産のものは、加熱処理をされシトリンとなることが多く、ウルグアイ産は、紫色が均等ではなく、色が一部集中しているものが多く産出され、これをカラーバンド、色溜まりといいます。
価値
紫色の深さ、透明度の高さ、色ムラ、肉眼で見えるキズの有無がポイントとなります。
アメシストは、非常に色の濃いものから薄いものまで幅広く存在しています。
アメシストは加熱されていません。
グレーやブラウンのかかっていない純粋な紫で透明度が高く、美しさにこくがあり力強いものが最高といえます。
◆ アメシスト ◆
喜連川宝石研究所 所長 喜連川純氏著
古代より日本では紫は禁色という決まりがあり、それを着れるのは位層が親王、王、臣下でも一位のもののみで、それ以下の位階のものは束帯の袖から下着にいたるまで着ることができませんでした。
つまり、紫は最高位の色だったのです。
紫の衣服を着てもおとがめなし、というお触れがでたのは明治に入ってからのことで、テレビの時代劇のように、紫の着物を着て格好よくバッタバッタと人を斬るなんてことは絶対にありませんでした。
このように紫にたいする日本人のイメージは、身分の上下を問わず、「貴」であり「品」ということでした。
が、小物として使う分には問題はなかったらしく、お高祖頭巾、女形の紫帽子など「艶」の演出の小道具としてもよく使われていたようです。
そのほか、紫には疫病神を追い払うという霊力ありということで、病気になると紫のハチマキをして寝たようです。
テレビなどで、殿様が着けているのをご覧になったことがおありでしょう。
以上のような紫にたいする特別な思いは、ひとりの日本だけではなく全世界共通のものですし、英王室は「ロイヤル・パープル」として日本の皇室とともにオフィシャルカラーにしております。
さぁ二月になりましたら、今月誕生された方だけでなく、みな平等に二月の守護石であるアメシストが幸せを運んで来てくれます。
体のどこかに着けることによって気品のあるあなたになるか、はたまた、艶やかなあなたに変身できるか、いろいろアメシストとの配色を工夫し、おたのしみ下さい。
◆ アメシストの宝石言葉は? ◆
宝石言葉は「禁酒・禁欲」
アメシストとは、「酔っぱらわない」の意味のギリシャ語で、ギリシャ神話に次のような話があります。
あるとき酒の神様バッカスが、腹立ちまぎれにとんでもないことを思いつきました。
最初に出会った人間をお供の虎に食い殺させようというのです。
そのとき最初に来たのが、月の女神ダイアナの神殿にいく途中の、清純可憐な乙女「アメシスト」でした。
バッカスが命令すると、お供の虎は猛然と彼女に襲いかかりました!と、その瞬間、アメシストは女神に祈り、なんと純白の石になてしまったのです。
石になってしまってもアメシストの清純さは、人の心をふるわすほどでした。
それを見たバッカスは、自分の非を悟り、その石に葡萄酒をかけたところ、白い石はたちまち紫色に染まり、美しい宝石に姿を変えたのだそうです。
酒びたりの神バッカスを正気にさせた逸話から、西欧諸国では、アメシストは悪酔いを防ぐ宝石として、多くの人々に愛されています。
◆ アメシストの仲間 ◆
アメシストは、水晶の一種で、紫水晶のことです。
水晶は、色の豊富な宝石の一つで、有色のものはそれぞれの色によって別の名がつけられています。